「日本人の配偶者等」から「定住者」への在留資格変更許可
「日本人の配偶者等」から「定住者」への在留資格変更許可をいただきました。
今年は「定住者」認定申請、「定住者」変更申請、「定住者」在留特別許可・・・と
私にとってまさに定住者Yearとなりました。
この定住者と呼ばれるビザは、日本との特別な繋がりがあることなど「特別な事情」に基づいて与えられるビザです。
(例えば、日本人の夫や妻と離婚した外国人の方が、離婚後も日本に滞在したいという場合など)
従って、「特別な事情」が認められなければ許可は下りません。
離婚という同じ状況でも「認められる方」と「認められない方」がいる。
まさに、入国管理局の裁量の極み。
また、一番怖いのが、許可を取れる方も申請の方法によっては不許可となってしまう事。
ほんの少しのミスが、不許可を招きます。
やればやるほど慎重になるビザの一つが定住者。
このビザと正面から向き合った一年は、私にとって大変大きなものとなりました。
「先生のおかげです」
そういっていただくことが最高の喜びです。
また、気を引き締めてがんばります。
行政書士さんが申請したほうがビザの許可が出やすいですか?
今日は総移動距離何キロでしょうか。
過密スケジュールで申し訳なかったです。
そして、アポイント先で「行政書士さんが申請したほうがビザの許可が出やすいですか?」とご質問を受けました。
そのことについて書きたいと思います。
ビザの種類でも特に【活動資格】と呼ばれるもの(例えば留学ビザや就労ビザ)は、要件を満たす事がまず前提にあり、その要件というのは学歴や会社規模など私達の力で何とかなるものではありません。
従って、性質として、私達に依頼するということは、メリットがあるというよりもリスクヘッジの性質が強いと思います。
◆許可が出るべき人には確実に許可を取る。
◆相談を受けた時点で不許可要素を発見し、指摘させていただき、改善する。
注:事実でない状態を創る事とは違います。
◆不許可であろう案件については、相談時に理由を説明し、代替案をご提案する。
など、これらが仕事なのであり、単に有資格者だからといって許可が取れるわけではありません。
そして、このような本当の意味で仕事が出来るプロフェッショナルこそが、客観的に見た時に【沢山許可を取ってる。あの人に頼めばビザが貰える】と見えるだけなのです。
プロの仕事をするためには、法律や審査要領の把握はもちろんのこと、現在の運用状況や問題案件なども把握し、事前にリスクを回避すること、
そして、ただの御用聞きではなく、クライアントの希望をかなえるための最短ルートを提案する力も必須です。
私もクライアントの本当の希望を把握し、希望を叶えられるプロフェッショナルを目指し、邁進してまいります。
千葉から神奈川まで今週はご相談ウィーク
千葉から神奈川まで、今週はご相談ウィークでした。
どのご相談者様からも出たのが「相談するの、先生が○人目なんです」というケース。
この業界も「最適化」、そして指名されるぐらいに「選ばれる」事が大切な時代になったと感じます。
ビザのご相談で千葉へきています
千葉へきています。
ご家族のビザについてご相談をお受けいたしました。
サプライズでこのようなおもてなしを!
嬉しいです!
スリランカのカレーです。
えびせんのようなカリッとしたトッピングにチキン、カレーを全て混ぜて食べるのが流儀。
とっても美味しく頂きました!
不法滞在で警察に捕まってしまったケースのご相談@六本木23:00
23:00 六本木。
不法滞在後、警察に捕まってしまったケースでご相談がありました。
このような時、かなりご友人方は動揺なさっております。
どうなってしまうのか?
なんとか出来ないのか?
あぁ、どうすれば…
そんな心情を察すると、時間関係なく駆けつけてしまいます。
人は完璧ではないので時に間違います。
助かるべき人なら何かお手伝いできるでしょう。
可能性がないのだとしても、その理由や今後の事を知りたいでしょう。
それらをしっかりと説明し、力になる。
それをやるのが私達です。
私が同じ立場なら不安で眠れないでしょうから。
カレー屋さんの就労ビザ(コックビザ)に関する謎!?
カレー屋さんの謎
都内にも「インドカレー○○」
というナンでカレーを食べる本場カレー店が増えました。
その為か先日、「最近インド人って多いよね」との疑問を伺いました。
…カレーといえばインド。ですよね?
でもお店の看板を良くご覧ください。
「インド・ネパールカレー ○○」と書いてありませんか?
実は、皆さんインド人が働いておられると思っているこのカレー屋さんの実に80%がネパールのオーナーがやっているお店なんです。
もちろんコックさんもネパールの方。
ネパールもカレー文化ですので味はもちろんおいしいです。
たまに「インド・バングラデシュ レストラン」というお店もちらほら。
これ、なんで「インド+○○」なのかというと、そこにもビザの問題が関わってくるのです。
そういったレストランで働くコックさんは本場の料理を作るプロとしてビザをもらい、入国しているのです。(在留資格:技能)
その為、自国独特の料理を扱っているお店でなければ働けません。
だから、ネパールのコックさんなら「インド・ネパール料理」、バングラデシュのコックさんなら「インド・バングラデシュ料理」となるのです。
どんなレストランでも働けるわけではないのです。
ちなみに、居酒屋などの飲食店のオーナーが、このコックさん達を雇用したいと思っても、
「本場芋焼酎 ○○」といったお店では働けません。
(留学生などのアルバイト(資格外活動)なら可能ですが。又は永住権など身分系資格なら可能)
「最近インド人って多いよね」というのは実はネパールの方が多いという事であり、
中身はこのようになっているのです。
インド人もびっくり!ですね。
ネパール国籍の留学生の奥様が無事に入国
ネパール国籍の留学生の奥様が無事に入国されました。
よかった・・・
そしてまたまた頂き物をいただいてしまいました。
お紅茶でございます。
紅茶くんも長旅だったね、とねぎらいたい。
おいしくいただきたいと思います。
まだ外国人の事を「外人」と呼ぶ方が多い
「外人」と言わないでいただきたい
国際化が進む東京でもまだ外国人の事を「外人」と呼ぶ方が多いと感じます。
「外人」というのは「よそ者」という意味合いがあり、正式な名称としては使われておりません。
入国管理局等行政の使う文言も全て「外国人」となっています。
私はクライアントの方々から「ガイジン・ガイジンといわれた。」ととても傷ついたと言う経験談を何度聞いたかわかりません。
私達のような入国管理局へ出入りしている行政書士さえ、「あなたはガイジンだから」などと説明する方もいます。本当にやめていただきたい。
自分達も日本の外へ行ったら外国人なのです。
私達が偉いわけではないのです。
日本が島国だったからか、なんなのか未だに残る文言。
最低限のマナーを守っていきましょう。
脱北者がなぜ海の上で審査を?
先日の脱北者ニュースですが、海の上の船の中で聞き取り調査をしていました。
それを見ていて気になった方もいると思います。何で港じゃだめなのか?と。
入管法上、いろいろと定義があり、手続きがあるのです。
まず「入国」と「上陸」の違いについて。
まず「入国」とは外国人の方が日本の領域に入ることをいいます。
この入国には「領空」・「領海」も入ります。
入国という状態になるには外国人の方はパスポートを持っていなければなりません。
一方、「上陸」とは「領土」に足を踏み入れること。
上陸という状態になるには入国審査官から「上陸許可」を受けなければなりません。
上陸許可ということは在留資格があるということ。さまざまな審査をクリアしなくてはなりません。
ちなみに空港の到着ゲートを出ることも上陸といいます。
日本の「領土」に足を踏み入れる事は簡単なことではないのです。
上陸拒否事由?スターなのに入国できない!?
スターなのに入国できない!?
また韓国の人気アーティストが来日できるのか否かについてニュースになりました。
今回は先日の在留資格の問題とは性質が違い、【上陸拒否事由】にあたるから。
(注:入国と上陸は正式には概念が違います。後記)
上陸拒否とは入国審査の結果、その者を入国させるべきでないと判断する理由のことです。
いくつかピックアップしてご紹介いたします。(法文をわかりやすい表現にしています)
○感染症の方
○貧困者、放浪者
○日本・外国の法令違反で1年以上の刑を受けたもの
○麻薬等の取締に関する法令違反で刑を受けたもの
○売春・人身売買関係者
などなど。
今回のニュースでは【麻薬等の取締に関する法令違反で刑を受けた】という部分が問題であったのです。
刑を受ける(刑に処せられる)とは有罪判決などのこと。
今回は起訴猶予処分だった為、条文上の拒否事由にはあたりません。
麻薬といえば過去にもマラドーナやパリスヒルトンがこのような理由等で入国できませんでした。
ただ、個人的に真っ先に気になったのは
【貧困者、放浪者】という文言。
貧困者は飛行機のチケットを取れるのか?
船に乗れるのか?
放浪者の定義はなんなのか。
自ら「実は私、放浪者なんで。」とでもいうのか。(あの音楽が流れそうだ。)
ちなみに私の大好きなEXILEの中国名は【放浪兄弟】。
って、ことはEXILEは入国できないのか!? (そもそもがズレました。)
まじめに考えると、放浪は海に囲まれた日本には馴染みが薄く、貧困も所持金や資産状況から行き倒れとなる可能性がある人、という事ですが。
何はともあれ有名人の方が来日できなくなるのはファンの方々にとって悲しみ以外の何者でもないです。
沢山来日して日本を盛り上げていただきたいと思います。