外国人のビザの審査は、必要書類を提出すれば必ず許可が出るというものではありません。

許可が出ないという事も多くあります。

 

入管法はその性質上、国の裁量を意味する言葉が多く存在しています。

特に、入管法上、国内にいる外国人の更新や変更などの手続きについては大きな裁量が働きます。

 

日本に入国・滞在しようとする外国人には様々な人がいます。

不正な目的を持って日本に入国しよう(させよう)とする人達によって審査をかいくぐるために悪用されることも考えられる為、国は、審査内容の一部は公開しても、すべての審査内容は公開していません

 

様々な状況によって審査事項が追加される事や判断基準も変わる事がありますし、各地方出入国在留管理局によっても審査結果に差が出ることがあります。

 

このような裁量の大きさに賛否はありますが、日本社会の安全と安心を守る事を考えたシステムです。

 

また、許可の条件をそろえる(加点方式)よりも、許可できない理由(減点方式)の審査であることも重要です。

許可されない理由を潰していかなければ、条件があるとしても許可されません。

 

外国人のビザ審査とは特殊な手続きであるということを理解し、申請前にビザの許可を得るための入念な準備をすることが重要です。