昨年から引き算をすることを意識しています。

今までは足し算でした。

・仕事を増やす

・事務所の広さを増やす

・人を増やす

・業務内容を増やす 等々

しかし、これらが本当に良いのか、ふと立ち止まって考えました。

自分はこれを心の底からやりたいのか、と。

足し算ばかりだと疲弊する

足し算を続けていると、同時にいろんなトラブルも起こります。

仕事を増やして人が増えれば人と人とのトラブルも増える。対外でも対内でも。

件数が増えればいろんなお客様がいますので、いろんなことも起こります。

 

足し算を続けていきたいのならばこのトラブルは不可避なのです。

心の底から「拡大していきたい!」と望んでいるのであればよいのですが、そうではない場合、どんどん心も体も疲弊していきます。

すると、仕事へのモチベーションも下がり、仕事の質も下がるでしょう。

自分がそれを望んでいないのであれば、働き方を変えなければいけません。

 

ひとり仕事のメリット

なので、現在、引き算し、いろいろとそぎ落としまして、ひとりでお仕事をしています。

すると、以前は見えなかった様々なメリットを実感しています。

・時間に縛られない

・時間に追われない

・集中できる

・お客様とじっくり向き合える

・受任すべき案件か冷静に判断できる

・スタッフのミスへの対処がない 等々

時間に縛られないのはフリーランスの特権ですね。

また、私の中で特に変わったのが、依頼に対する考え方。

抱えるスタッフや事務所全体の事を考えなくてよいと、純粋にその仕事を受けるか・受けないかの判断が出来ます。

依頼を受けるか否か判断するというと、お客様は神様です!という考えの方からは傲慢な考えと映るかもしれませんが、大変重要な判断です。

サービスを提供する側も受ける側も対等な関係です。

トラブルの多い業界ですし、お互いの相性も大切だと思います。

ひとり仕事のデメリット

反対にデメリットを考えますと、

・忙しいと電話対応が出来ない

・仕事が増えた時の対処法(仕事の遅れ) 等々

でしょうか。

しかし、電話については今はメールやLINEもありますし、連絡がつかない事はないので対応は十分出来ると思います。

事務連絡も全て電話という方もいますが、事前に「なるべくメールでお願いします」と伝えれば四六時中電話が鳴ることもないかと思います。

仕事が増えた時の対処法については、スタッフがいなくとも同業の先生に手伝ってもらうという選択肢があります。

むしろ、未経験のアルバイトさんよりも一定の知識と経験のある先生に手伝ってもらった方がお得ですね。

こういった選択肢がなく、ほんとうにひとりでやってる先生だとパンクしてしまうこともあるかと思いますが・・・

組織も担当者によって仕事が遅い場合はありますので、これらデメリットは仕事のやり方によるところだと思います。

フリーランスの武器とは

ひとり仕事をしている私たちにとって、一番の武器は能力です。

私の尊敬する大門未知子先生の紹介文を。

「専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼女の武器だ」

まさにこれです。

フリーランスの方は自分の能力にプライドを持っているはず。

肩書や所属や会社規模ではなく、その能力を買ってくれる方とお仕事をしたほうがよいのです。