この仕事に携わるようになって10年ほど経ちます。
行政書士というお仕事を志したきっかけは、親族の相続です。
以前の私は、アパレル関係のベンチャー企業で働き、毎日代官山や渋谷をぐるぐる回
る毎日を送っていました。華やかな世界も好きでしたし、楽しくお仕事をしていたのですが、あるとき、母親からひいおじいちゃんの相続の相談を受けました。
ひいおじいちゃんはとても長生きだったのですが、おじいちゃんは母親が子供のころに亡くなっています。
いわゆる代襲相続というもので、本来相続するおじいちゃんがもう亡くなっていた為、母を含めた兄弟が伯母さん伯父さんと話しをしなければならなかったのです。
親族の話なのであまり詳しくは書けませんが、そんなに財産があるわけではなかったにしても私は「法律で決まっているものがあるのに声の大きいひとが自分の思い通りにするなんておかしい!」とすごく理不尽さを感じ、調べれば調べるほどその思いは大きくなりました。
しかし、同時に、「法律は守ってくれるものだと思っていたけれど、知らない私たちも悪かった。法律はそれを使って自分を守るためのものなんだ!」とも思ったのです。
そこから、法律への興味が生まれた私は、世の中にいろいろな法律職があるということを知りました。
そして、自分でも勉強をしてみようと行政書士の勉強を始めることになります。
その後、勤めていた会社を辞めて都内の法務事務所にアシスタントとして勤務し始めました。
初めの志としては「母のような人の力になれるかもしれない」という思いからでした。
つづく