ご相談を受けた時に気づいたことです。

白黒はっきりつくことばかりではない

私の業界もそうですし、その他の業界も同様だと思いますが、全部が全部白黒はっきりつくことではありません。

ビザの申請をする際、真っ白でありたいと思うのはごもっともなのですが、イレギュラーな場合があるのがビジネスです。

この業界、法令等で定められているのは大枠のみで、白黒はっきりついていない、グレーな部分が大半です。俗に言う「個別判断」。

感覚的には100%中、25%白、25%黒、50%グレーといったところ。

それが白よりのグレーなのか、黒よりのグレーなのか。

物事によってさまざまです。

また、入管法上白だとしても他法令で黒の場合もあるでしょう。

もちろん逆もあり。

 

私達ができる事

私達は、そうした場合、今までの事例や法令等の解釈から判断した内容をお伝えする事はできます。

・法令等の定め

・事例

・実際の運用

・自身の判断

・メリット/デメリット(リスク)

こうした沢山の情報選択肢を提供することは可能です。

しかし、「決断」はお客様自身にしかできません。

私達も、この決断をしっかりと共有していかなければ後にトラブルにもなるでしょう。

お客様と私達は対等な関係だと考えています。

上司と部下のような業務上の力関係もありません。

私達から強要はできませんし、行う必要もありません。

辞めた方がいいと言ってもやる方もいますし、

やった方がいいと言ってもやらない方もいる。

最終的には私達からの情報を基にご自身で決断していただくしかないのです。

 

様々なものが絶妙なバランスの中で動いている

グレーだから悪いわけではないと思います。

法律も人が作るものですから、不備もあるのです。

それに、全部が全部法令等で定められてしまったらそんな息苦しい世界はないでしょう。

現実社会は様々なものが絶妙なバランスの中で動いているもの。

必ずしも正しい事をしている人が報われるわけでもなければ、「なぜこの人が野放しなの?」というような人が笑っていたりする。

こうした話は仕事だけではなく、人間関係や日々の生活でも同様です。

白黒はっきりつけず、グレーな部分を持たせた方が円滑にいくことも多いような気もします。

グレーな部分をどうバランスをとって行くのか。

そして、その中でどう決断していくのか。

今後もトレーニングですね。