ビザの申請でよくあるのが、何か疑義があった時などに「理由書」を提出してくださいというものです。

理由書といってもただ理由があれば良いわけではなく、入管が納得する、ビザを許可するに値する合理的な理由というものが必要です。

例えば、よくあるのが収入からして扶養家族が多い場合。

年収300万円の人が5人くらい扶養家族がいることがあります。

通常この収入で5人の扶養はできないと判断されます。(その根拠は長くなるので割愛)

私はお客様に上記の前提で「それだけ扶養しなければいけない理由が必要ですよ」というのですが、

自信たっぷりに「理由はあります!国の家族に仕送りしないとダメだから!(`・ω・´)キリッ」

と言われるのですが、まぁ、それは書類を見ればわかるので、ポイントはなぜあなたがそんなに多くの家族を扶養しなければならないのかということで。

自分の配偶者・子供・両親ならばまだしも、兄弟数人や従兄弟までも扶養家族にしている方が多く、実際には他の兄弟は働いていたりしますので、絶対にその方が扶養しなければならないかと言われると…入管のいう合理的な理由にはならないことが多い。送金額を聞くと、年間10万円くらいだったりもします。

また、「自分の生活を切り詰めて送金してるから大丈夫!」というのもポイントがずれてるというか。

きちんと健康的な最低限度の生活ができてない(と思われる)のであれば安定した生活とは言えません。

入管ではなくても、その扶養の必要性や、その送金実態については疑問があるところだと思います。

これでは入管の言う「合理的な理由」にはなりません。

この収入と扶養家族のバランスは永住申請の際に問題となってきます。

「理由があるのはわかるんですよ。でも、そういう理由ではなくて・・・」というやり取りが絶えません。

こればかりは言葉の問題もありますが、日本の習慣や価値観の違いもあるかと思います。

英語の通訳の方がきれいにそのまま通訳していても本人は理解できていない表情ですが、意訳でも「彼らはそれが嫌いだ」といったときに納得したりして。

こういったポイントを100%理解していただくのは難しいですね。