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「私は悪くない症候群」

日本で育った方と他国で育った方とは考えかた、価値観の違いがあるのは当たり前です。

言った、言わないにこだわる人、
価値判断の基準が自分自身にない人、
自分の知っている事でしか判断しない人 ・・・

そこで生まれる行き違いは仕方のない事。

大切なのは、行き違いが生まれた時どう対処し、なんのために話をしているのかということ。

しかし、だいたいの人は「自分は悪くないのに!!!」という自分の事実を突き付けて対応します。

「私は聞いてない!!!」⇄「ちゃんと言った!◯月◯日言った!あなたが覚えてないだけ!」
「友達は違うって!!」⇄「友達は知らないだけで私は間違ってない!!!」
「私はそんな事聞いた事ない!だから間違ってる!!!」⇄「あなたは知らないかもね!だからダメなんでしょ!!」

こうなってしまうと関係性も悪化する一方で、信頼関係もなくなります。

そして、
「私は間違ってない!相手が間違ってる!私は悪くない!!!」と双方がいうのです。

どちらかが間違っているんでしょうか?

●正義は一つではない

私は悪くない症候群この症状になると、人は譲りません。
どっちが間違っているかの戦いとなるのです。

でも、お互いの中でそれは間違ってない、
「自分の正義」を主張しているだけ、
もう、不毛な戦いとはこのことなのです。

言った、言わないになるのは証明できない以上お互いの中の事実を基準にするしかありません。

それを踏まえた上で、「自分たちはなんのために話をしているのか」を明確にし、ベターなゴールを目指して行くのが賢明です。

*「聞いてない!」⇄「そっか、私は言ったと思ってたけど説明が足りなかったのかな。もう一度話していいかな?」
*「友達は違うって言ってる!」⇄「そっか、友達はそういうんだね。でも、その人の状況はあなたと違うかもしれないし、大切なのはあなたがどうしたいかじゃないかな?」
*「私は知らない!」⇄「そうでしたか…。では、私の言っている事にご納得いただけたときにまたお話し合えればと思います。」

自分がその人との関係を続けて行きたいのなら、感情に引っ張られることなく、こうした対応を心がけた方が良いですし、相手が間違っていて「あ!」と自覚したあともお互いの関係は続きます。

間違いを認めるというよりも、「一歩引く」という感じ。

不毛な戦いにエネルギーを消費する事なく、
お互いにとってよい状態になれるよう努力したい。

私は悪くない症候群には気をつけましょう。