そろそろ特定技能について言及してみる

なんだか一気に

外国人

移民

新在留資格

特定技能

入国管理局

といったワードがメディアやSNSで大きく取り上げられています。

それもこれも来年からスタートするであろう新在留資格「特定技能」によるものだと思いますが、実務に従事する我々からみると「そこまで煽ることもないのに」と感じているところです。

なので、そろそろこの新在留資格(ビザ)とその影響についてに言及していきましょう。

 

安倍政権は移民政策を取った?について

これはこれまでの歴史をよく見ましょう。

そもそも留学生30万人計画が打ち出された2008年頃が日本の外国人急増のターニングポイントだったと思う。

文部科学省が推したこの政策。そして悪質な学校関係者がどんどん捕まっているのにも関わらず今でも新しい学校を増やしまくってる事。

統計表で見ると2012年から急増しているように見えますが、中身が大切。これは技能実習生が増えた+留学生が増えた事に伴うものです。なので、この二つをよく見ていく必要がある。(留学は闇が深すぎるので今回は言及しない)

民主党政権を思い出そう。

不法滞在者でも結婚すればほぼ在留特別許可され、難民申請中でも働けるようになったあの民主党時代・・・同業者の間では「申請書出せばビザ下りるから」と入管行政をなめ腐っていたあの頃。

それが2012年安倍政権になってから一気に就労ビザの締め付けが始まりました。

それに反して技能実習は急増

これは、政権が永住許可まで取れる通常の就労ビザは締め付け、数年で帰国する為永住許可の道がない技能実習を主とする方針を取ったという事。(注:失踪して日本人と結婚して永住という道は不可能ではないが)

そして、永住許可もすごく厳しくなりました。

このやり方と結果を見れば、安倍政権が移民政策を取ったとは言えないと思う。

政府の考える移民は永住許可等を持った外国籍の方を指すので、その建前は十分に機能している。

必要な時に労働力を確保でき、契約を終了する約束までできている、とにかく派遣的な技能実習制度を推していった安倍政権はうまい。

天下り先も出来たし。

ただ、だからこそ外国人を労働力としてしか見ていないのか!という意見はごもっともで。ここは改善していってほしいところですが、これは日本人の派遣社員にも言えるところで…

日本は派遣業界の力がすごい。いつもあの方の影が・・・ね。

 

新在留資格「特定技能」について

これは騒ぎすぎ。

さんざん実務に携わってきた身からすれば、そんなに簡単に許可するわけがないと感じています。

現実的には技能実習生の延長版と予想します。

派遣社員が契約社員になるというイメージかな。

技能実習生でない方がいきなりこの特定技能で入国することは最初はほぼないでしょう。

技能実習生の中で、〇年○○の仕事に従事して、〇〇検定取った、日本語能力検定も〇級等々わかりやすい立証が出来る方に認めていくものと予想します。

今までを思い出してみよう。

経営管理4月、高度人材、就労資格としての介護、日系4世等々みんな湧いたじゃないですか。

でも蓋を開けてみれば思ったようになってない。

経営管理4月は大手企業のみ、高度人材はITエンジニアの中国籍・インド国籍ばかり、日系4世にいたっては現時点で許可数2件・・・

政治家としては、業界団体からのプッシュに対してパフォーマンスしなきゃいけない、でも、実際に許可されるかどうかは行政の問題ですから。逃げ道は十分ある。

あとは対象業種がどれだけ増えるのか。

今のところ建設・農業・介護・造船・宿泊。

業界団体の力が見えるところですね。

いつも建設・農業団体は強い。個人的には一番ワ…失礼、ラブコールを送ってる小売・飲食がどこまでいけるか見もの。

でも技能実習で対象でない時点で察するところ。

落とし所としては、前回記事の学校卒業後の特定活動でなんとか…というところかな。

兎にも角にも特定技能バンバン許可するなら私達の仕事はバブルですねー(棒読み)

 

家族帯同議論について

上記「特定技能」ビザは基本家族の帯同ができません。

これは現在の技能実習を引きずる在留資格という性質からして当たり前なのかなという感想。

しかし、「家族が帯同出来ないなんて人権侵害!」という意見が・・・

人権派の皆様の鼻息も荒い荒い。

でも、家族帯同についてはそんな簡単な問題じゃないんですよ。

例として、家族帯同してきている通常の就労ビザの家族を見ていこう。

就労している旦那さんと奥さん・子供が3人いる。

この3人の子供には子供手当が支給されています。

また、奥さんも働くので保育園に入れたいと。

その場合、奥さんの就労証明や就労スケジュールを役所に提出することになります。

そこに、フルタイムで働いてると書いている人が多い事多い事。都心部では待機児童が多くフルタイムと書かなければ保育園入園出来ないから。

そして、嘘を書いた結果、保育園入園が叶ったりする。

これ、奥さんが家族滞在というビザである場合、フルタイムは不可能です。

家族滞在者は週28時間しか就労できません。フルタイム=違法です。

しかし、役所はそんな入管法ルール知らないですから。自己申告で通るんです。縦割り行政の弊害だわ。

保育園に入りたくても入れない待機児童を抱えるママにとって、この状況はどうなんでしょう。

日本国籍者と外国籍者を平等に扱うのは当然としても、外国人生活保護問題も同様に、自国民が不利となる実態が起きた場合、どう改善していくのか、まだ明確な改善策はないまま。

この新在留資格についても家族帯同を認めれば、奥さんと子供が増える事は確実であり、子供手当等の金額や待機児童問題はますます増えていく事でしょう。

そして、また「社会保障費が足りないから増税」というのでしょうか。

国保払ってない人も多すぎなのに・・・(【船橋市】国民健康保険滞納の外国人で対策…外国人の保険料の滞納率は60%を超える

私もこの仕事を始めた当初はいわゆる人権派だった。

それは、世の中知らなかったから。

みんな、もっと現実を知ろう。

 

まとめ

・特定技能ビザは技能実習生の延長と考えられ、技能実習以外での入国は「最初は」ないだろう

・家族帯同については感情論ではなく子供手当や待機児童問題も含めて議論すべき

・安倍政権が移民政策を推し進めた!という意見は早計だ。

           

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